SSL導入の際に検討が必要な事項として、携帯電話(フィーチャーフォン)への対応があげられる。携帯電話のブラウザは、PCに搭載されているブラウザと比較すると機能に乏しいことは自明であるが、利用可能なSSLサーバー証明書もPCと同じようにはいかない。

元来SSLサーバ証明書とは、ブラウザにあらかじめ「ここの証明書発行期間が発行した証明書は大丈夫」といった設定が必要である。PCに搭載されたブラウザ(IEやFireFox、Safari、Chromeなど)には、大抵の場合そこそこ有名なブランドの証明書発行会社であれば、その設定が事前になされている。また任意で設定を追加することも可能だ。

しかし携帯の場合は、使用できる証明書の種類がPCのそれと比較すると非常に少ない。昨今では増加の傾向があるが、初期の携帯電話では、SSLに関して最も有名であるベリサイン社の証明書しか利用できなかったり、そもそもSSL暗号化通信に対応していない機種もあったとようである。

時代は進化し、各携帯電話に搭載されるサーバ証明書の設定は増えつつあるわけだが、もう一つ厄介なことに機種によって設定内容はまちまちということだ。発売時期が異なる機種で設定されている項目が異なることは言うに及ばず、同一シーズンに発売された機種で同じキャリアからの発売といえども、設定が異なる場合がある。また同じ証明書発行機関から発行されている証明書にいくつかの種別がある場合があるが、利用の可否がすべて共通、というわけでもないことも付け加えておく。

よって携帯電話からの利用を考慮した場合、SSLサーバ証明書については、ターゲットとする携帯電話の機種や発売年をどこまで広げるか、ということを考慮して選択する必要がある。